お知らせ

日本鳥学会2023年度大会に参加しました

9月15日から18日にかけて金沢大学角間キャンパスで開催された「日本鳥学会2023年度大会」に弊社社員4名が参加し、口頭発表とポスター発表の計2題の発表を行いました。

口頭発表では「石川県における希少猛禽類の営巣情報のデータベース化と活用の試み」と題し、開発事業の際に重要視される希少猛禽類の営巣情報の一元的データベース化への官民連携での取り組みについて紹介しました。
この取り組みにより、それまでは個別の事業ごとに実施されていた希少猛禽類の現地調査結果を一元的に管理・共有することが可能になり、より効率的な現地調査や保全対策の提案が可能になりました。

ポスター発表では「スマートフォンを活用したミゾゴイ鳴き声調査の試行」と題し、絶滅危惧種である「ミゾゴイ」の鳴き声録音調査に関する発表を行いました。
この発表では、スマートフォンのアプリとクラウドサービスを活用した、安価で簡便かつ効率的な調査手法を開発し、その試行調査結果を紹介しました。この手法を開発したことで、専門的で高価な機材を必要とせず、かつリアルタイムでミゾゴイの渡来状況を確認できるようになり、多くの調査員を要していた夜間現地調査の人的負担を大きく減少させることが可能になりました。

注:ミゾゴイは4月頃に日本へ渡来し、4~5月の1週間程度の期間、つがい相手を求めて日没前後の1~2時間の間だけさえずることが知られています。

どちらの発表も民間企業としての強みを生かしたもので、ポスター発表の際には直接多くの質問を頂戴し、弊社の試行内容に対する学会参加者の興味の高さを実感することができました。
また、鳥学会への参加を通して多くの方と様々な情報交換を行うこともできました。今後もさまざまな学会等の会合に積極的に参加し、技術力を向上させたいと考えています。